制御盤の役割

制御盤の役割とは、機械や設備機器の電気系統を管理したり動かす為に非常に重要なものです。身の回りにも自動で動く機械/設備等はたくさんあります。例えば、エレベーターや立体駐車場などそういったものは制御盤で制御(コントロール)されています。このページでは制御盤について簡単に説明していきます。

制御盤とは?

制御盤とは、オートメイション化(自動化)が進められている工場などで、自動作業や半自動作業をする機械にほぼ用いられているものです。一般的には写真のように、前面にメーターやスイッチ、タッチパネルが取り付けられており、機械や生産ラインの動きを操作することができます。この制御盤の働きには主に3つの意味があります。①機械や設備を設計者の意図通りに動かす。②作業者が簡単に操作できて、機械の状況を常に把握できるようにする。③機械・設備の重大な損失、事故を防ぐ。また、制御盤に接続されているさまざまな機械に電気を供給しオートメイション化を実現することで、人件費をかけずに量産が可能になりコストダウンにもつながります。

制御盤の中身

 制御盤の中には、電気を流すためのブレーカー、電圧を変えるためのトランス、モーターを自在に操るインバータなど、他にもさまざまな電気制御装置が入っています。中でも重要なものは「シーケンサー(PLC)」という制御装置です。このシーケンサーがあることによって、あらかじめ定められた順序に従って制御の各段階を逐次進めて行くことができます。

 

 

 

 

 

 

制御盤の身近な例

身近な例では信号機があげられます。信号機は赤→青→黄とあらかじめ点灯する色の順番が決まっています。そして、あらかじめ決められた時間が経過すると色が変わっていきます。こういった自動化は、順番と次の順番へ移行するための条件を定め動作させることができる、シーケンサーの働きによるものです。このような働きは電気制御機器や電気機器を接続し、あらかじめこの信号入力ならこう動かすという電機設計をしているため可能にしています。
これらをふまえ、制御盤とは機械/設備の”頭脳”と言えるでしょう。

制御盤はあらゆる分野で使われています

◇工業設備
 コンベア、検査機器、配送装置、プレス、自動加工機など

◇ビル・マンション設備
 空調、モニター監視、非常電源設備、ポンプ、エレベーターなど

◇交通・駐車場
 立体駐車場、信号機、駐車場の空車案内など

◇流通設備
 包装機器、梱包機器、検査機器、自動倉庫など